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ロゴマーク

ロゴマーク
 新しい鉄道に、全く新しい、若々しいロゴマークを。オレンジの果実は、まず鉄道の基本である車輪を、そして親しみある社名からイメージしました。熊本・鹿児島県両地域に根ざす人々の、ふれあいや愛を結ぶための、安全で安定した輸送手段であることを意図しています。緑の葉は、鉄道が地球環境に優しい交通機関であるとことを意図しており、さらに沿線の路線図を型どっています。肥薩おれんじ鉄道は、不知火海と東シナ海に面した各駅と街と共に、実りある未来と創造をもたらす願いを込めました。

川西康之

 





 

27+1色の駅

駅色
日本国内でも有数の幹線である鹿児島本線は、大量の人々を速く輸送するという鉄道が本来生まれ持った使命を第一に担っていました。
2004年春、新幹線開業と同時に、地域と共に未来へ走り始める肥薩おれんじ鉄道の駅とは、どうあるべきか考えました。
理想的な駅とは 『生き生きした人々の様子が見える公共空間』 だと思います。
「公共空間」とは市民ホールや図書館のような公共施設ではなく、井戸端や路地と言われる、私たちの身の回りにあった馴染み深い空間のことです。
地場産業の衰退や車社会の発達で、街から人の姿が消え、日本の農村や地方都市はそのような公共空間を見失っているのだと思います。
人は街を作り、街は人を育てます。街における「公共=パブリック」とは、まさに「人間同士の思いやる心」で成立する空間でしょう。
近年、日本でも凶悪犯罪が増えて「心の教育」が必要だと唱えられますが、地方都市も車ばかりで、人が歩かない「心のない街」が無制限に増えている現状で は、日本を取り巻く問題の本質は、私たちの身近な街の、しかも深いところにあると思います。
目先の便利さと引き替えに失われた「心」を取り戻す場として、肥薩おれんじ鉄道の28駅は大きな役割を担っていると言えます。
エレメント
山と海、変化に富んだ美しい自然に抱かれた個性ある街や集落にある駅を連続したグラデーションの27+1色で表現しました。肥薩おれんじ鉄道は、28の駅が個々の色を出しながら、沿線全体で美しい地域共同体になっていただきたいのです。そして、それぞれの駅は、地域の皆様と共に、ゆっくりと自然や歴史と響き会う空間に育って欲しい。
そんな願いを27+1色というコンセプト(考え方)に込めてデザインしました。
世界でも、これほど高密度で多様な自然風土を沿線に持つ鉄道はありません。
新幹線ほど急がない、肥薩おれんじ鉄道沿線の県市町全体から、新しい地域ブランドがゆっくりと生まれることを、私は願ってやみません。
 

川西康之

 



 
 

マスコット「おれんじーず」

おれんじじーず
肥薩おれんじ鉄道のマスコットデザインを募集したところ、全国から911点の応募があり、厳正なる審査の結果、最優秀賞などが決定しました!
最優秀賞作品は、沿線特産の柑橘類[左から、きんかん、温州みかん、デコポン、甘夏みかん、ボンタン、晩白柚(ばんぺいゆ)]をモチーフに、6人組のかわいいマスコット「おれんじーず」になっています。
みなさん、末永くかわいがってくださいネ!
 





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