新しい鉄道に、全く新しい、若々しいロゴマークを。オレンジの果実は、まず鉄道の基本である車輪を、そして親しみある社名からイメージしました。熊本・鹿児島県両地域に根ざす人々の、ふれあいや愛を結ぶための、安全で安定した輸送手段であることを意図しています。緑の葉は、鉄道が地球環境に優しい交通機関であるとことを意図しており、さらに沿線の路線図を型どっています。肥薩おれんじ鉄道は、不知火海と東シナ海に面した各駅と街と共に、実りある未来と創造をもたらす願いを込めました。
山と海、変化に富んだ美しい自然に抱かれた個性ある街や集落にある駅を連続したグラデーションの27+1色で表現しました。肥薩おれんじ鉄道は、28の駅が個々の色を出しながら、沿線全体で美しい地域共同体になっていただきたいのです。そして、それぞれの駅は、地域の皆様と共に、ゆっくりと自然や歴史と響き会う空間に育って欲しい。
そんな願いを27+1色というコンセプト(考え方)に込めてデザインしました。
世界でも、これほど高密度で多様な自然風土を沿線に持つ鉄道はありません。
新幹線ほど急がない、肥薩おれんじ鉄道沿線の県市町全体から、新しい地域ブランドがゆっくりと生まれることを、私は願ってやみません。